本記事では、実際に投資をする前に考えるべきことについてお話しします。みなさんが投資で失敗しないためにも、必要な知識になるので、頭に入れておきましょう。
リスク許容度を知ろう
これを知らないと後悔!?リスク許容度とは
それでは、さっそくリスク許容度について説明します。リスク許容度とは、どれだけのリスクを受け入れることができるかということです。
私のブログで紹介している、インデックス投資の手法では、長い目で(15年以上)で見ると株価は右肩上がりに成長する期待が非常に高いです。
ただ、ずっと上がり続けるわけではありません。大きく下げる時もあります。だから、資産が下がったとしても、冷静でいれる金額を投資で運用するべきです。
貯金がたくさんあるから、全部投資に回そうなんてしてしまうと、取り返しのつかないことになります。ですので、しっかりリスク許容度について学びましょう。
リスク許容度は、個人の置かれてる状況で変わります。つまり、
- 年齢
- 家族構成(子供の有無)
- 職業や収入
- 保有資産額
- 投資経験等
を自分に当てはめて考える必要があります。長期目線で資産形成するのですから、若ければ若いほど、リスク許容度は高いと言えます。他にも安定した収入を得られる職業なのか、子供がいるのかなどによっても、リスク許容度は変わってきます。
自分の置かれた立場で、考えましょう。因みに私は年齢も30代、子供なし、収入は比較的安定しているので、リスク許容度は高いと判断しています。
次の「アセットアロケーション」を知ることで、より具体的にリスク許容度を考える事ができるようになります。
アセットアロケーションを知ろう
資産の配分!アセットアロケーションとは
みなさんは、アセットアロケーションについてご存知でしょうか。アセットアロケーションとは、アセット(asset)=資産、アロケーション(allocation)=配分を組み合わせ言葉です。自分のリスク許容度に合わせて、資産配分を考える事です。
アセットアロケーションの説明の前に、簡単に株式や債券の違いを説明します。
株式は企業が事業活動に必要な資金を集めるために発行するの証券です。企業の株を保有することで、企業の株価が上がった場合や利益を上げた場合に、自分自身も利益を得ることができます。ただ、企業の株価が下がった場合や利益を得られなかった場合は、損をすることもあります。一般的に、株式投資は高リスク高リターンとされています。
債券は国や企業等が発行する借金(借用証書)のようなものです。国や企業にお金を貸すイメージです。国・企業が倒産しない限り、期限(満期)がきたら、利息や元本を受け取ることができます。株と比べると低リスク低リターンとされています。
では、アセットアロケーションとポートフォリオの違いを見ていきます。
- アセットアロケーションとは
アセットアロケーションは、みなさんのお金(資産)を、例えば、預金、株、債券、不動産、金(ゴールド)等に、何%で配分するのかを考える事です。
みなさんの資産を異なる資産クラスに分散することで、リスクを軽減し、リターンを最大化することが期待できます。
具体例
例えば、みなさんが100万円の資金を持っているとします。リスクを分散するために、70%(つまり70万円)を株式に投資し、残りの30%(つまり30万円)を不動産に投資することとします。
この時、みなさんは株式市場のリターンを期待すると共に、不動産市場のリターンも期待することができます。もし、株式市場が好調でリターンを上げた場合、みなさんの資産も成長するでしょう。
一方、もし株式市場が不調で損失を出した場合でも、不動産市場のパフォーマンスが良ければ、みなさんは一部の損失をカバーできる可能性があります。このように、複数の資産クラスに分散投資することで、各資産クラスのリスクを和らげることができます。
ここでは、株式市場と不動産市場で説明しましたが、株式と債券は逆の値動きをするのが一般的と言われています。
詳細は本記事では省略しますが、株式市場が下落局面のときは、債券の株価は上昇傾向になる。逆に株式市場が上昇傾向の時は、債券の株価は下落傾向になる。と言われています。株式60%、債券40%のアセットアロケーションがオーソドックスな手法として知られています。
ポートフォリオとは
アセットアロケーションについては、前述したとおり、資産の大まかな配分を決めることでしたね。次に、ポートフォリオについて説明します。簡単に言うと、各資産をさらに細かく決めていく事です。
例えば、みなさんが、資産を株式と債券に投資する場合について考えていきます。
株式を日本株◯%、米国株◯%、新興国株◯%など。さらに、日本株の場合(トヨタに◯%、日本たばこ産業◯%など)といった感じに各企業に対して、具体的な投資割合を決めていきます。債券についても同様に、日本国債◯%、米国債◯%などといった感じです。
ポートフォリオを組む際にも、各企業の将来性や分野など考え、リスクを分散させる事が必要になります。
私のポートフォリオについて
私の場合、リスク許容度は高いので、株式をメインに資産拡大をして行く予定です。現状は債券を多く取り入れています。一時期米国10年債の利率が4~5%台の時期があり、低リスクで、高リターンを期待できる珍しい時期がありました。その際に米国債券を購入しました。今後は株式のみを積立し、資産の最大化を目指していきます。これが現在の私のポートフォリオになります。
また、私の場合、株式投資では、投資信託(オールカントリー等)といった、あらかじめ国・個別株を分散させた、詰め合わせパックを毎月積立し、長期保有しています。個別株の場合、各企業の業績等を分析し、また時には銘柄の入れ替えを行う必要があります。(リバランス)
しかし、投資信託の場合は、プロが国別の投資割合、また企業別の投資割合を入れ替えてくれるので、手間がかからず、初心者には最適な選択になります。
さいごに
このように自分の資産を広く分散させ、リスクを抑えることで、ある分野が暴落しても、他の分野でカバーできます。私たちにとって、暴落は心の平常心を失わせるものです。
前もってどのくらい資産が減っても、コツコツ投資を継続できるのかを考えておくことで、暴落後の大きな利益を獲得できるかが決まってきます。
資産拡大にとって大事な事は、株式市場に長く身を置き続けることです。リスクを取りすぎた投資は資産を大きく減らすことになることは覚えておきましょう。